小型モーターと電動ポンプの専門メーカー
 自吸式ヒューガルポンプ
三相電機は創業以来、小型モーター及び小型電動ポンプの専門メーカーとして発展してきました。その独自性は、ポンプのみならず、これを動かすモーターの設計・製造までを手がけてきたことにあります。両者の技術を融合することで、他社にはない製品を生みだしてきたわけです。
会社設立当初は早川電気工業(現シャープ)に洗濯機や扇風機用モーターを納入。さらに自社ブランドの家庭用井戸ポンプを開発・販売しました。
その後、モーターの用途は扇風機からエアコンへと受け継がれ、納入先は大手家電メーカー各社へと拡大。製品は納入先企業の機器に組み込まれて、広く市場に出回るようになりました。
「回転のテクノロジー」による製品開発
 DCキャンドモーターポンプ しかし、エアコンは季節変動の多い商品のため、80年代以降は産業機器用モーターの製造にも着手。工作機械や住設機器用など、新分野を開拓していくことになります。
最近は環境負荷低減等の観点から、ポンプでは省電力・省スペース・軽量・静音などへの要求が特に高くなっています。そこで、小型で高効率の直流ブラシレスモーターを採用したポンプを開発。直流にすることで、交流に比べて体積・重量・消費電力を大幅に削減。また電子回路による回転数制御で緻密な流量コントロールが可能となります。同製品は給湯器などの住宅関連設備以外に樹脂成形や半導体製造工程の温度調節システム用ポンプなどにも採用されています。
こうした製品開発の背景には、同社が長年培ってきた「回転のテクノロジー」を軸に、多様な市場ニーズに応えてきたことがあります。
セル生産方式により2000種の製品を製造
 本社工場航空写真
製造拠点については、本社工場で比較的大きなモーター、ポンプほか付加価値の高い製品を製造。関連会社の岡山三相電機(岡山県赤磐市)で小型モーター、播磨三相電機(兵庫県宍粟市)でモーターの心臓部にあたる巻線の製造、サンソー精工(兵庫県姫路市)と新宮サンソー(兵庫県たつの市)では金属部品の加工を行っています。
93年に設立した合弁会社の上海三相電機有限公司(中国・上海市)では、家電用モーターやポンプを部品加工から組み立てまで一貫生産を行い、中国をはじめヨーロッパや日本に輸出しています。
納入先は現在、大手家電メーカーから荏原製作所やダイキン工業、コロナ、ノーリツ、ヤンマーなど多様な業種に拡大。多品種少量生産に対応したセル生産方式により、2000種類にものぼる製品を安定供給しています。
今後の展開として、モーターやポンプを応用したユニット製品などを開発・製造。技術力に一層磨きをかけることで、住宅関連設備など暮らしを支える製品づくりに力を注いでいきます。

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